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2025-12-12

外壁の補修や塗装、防水工事と聞くと、「まず足場を組むもの」というイメージを持つ方が多いと思いますが、実は、外壁工事のすべてに足場が必要というわけではありません。
足場は職人が安全に・スムーズに作業をするために建てられますですが、一方で“足場代が高い”“工期が長くなる”といった負担も。
そこで今回の記事では、一般的な足場工事と、その課題をお伝えしながら、足場を組まずに外壁工事を行う「無足場ロープ工法」という新しい選択肢についてご紹介します。
無足場ロープ工法の仕組みや対応できる工事、安全性、そしてコスト面のメリットなどをわかりやすまとめましたので、外壁修繕の費用や工事方法に迷っている方はぜひ参考にしてください。
外壁の塗装や防水などの工事では、足場を組むことが当たり前のように思われています。
足場は、職人が安定した姿勢で作業を進められるスペースを確保する役割だけでなく、「材料を運ぶ」「工具を置く」といった、現場を進めるうえで必要とされる機能もあり、多くの工事会社では、「外壁工事は足場を組むもの」という考え方が一般的です。
しかし実際には、足場工事に伴う負担も少なくありません。
そのためまずこちらでは、『足場工事について』と、『足場工事にはどのような「課題」があるのか』を整理してみます。
●足場工事が必要とされる理由
足場は、職人が外壁に手が届きやすい位置で作業できるように建物の周囲に組まれます。
安全に動けるスペースができるため、細かな補修から大規模な塗装まで幅広い工事で用いられています。
また、職人が安定した姿勢で作業できるため、細かな部分の補修にも対応しやすい工法です。
●費用面での負担
外壁工事の見積りは、工事費とは別に「足場代」が大きく計上されていることがあります。
足場工事は、資材の運搬・組み立て・解体に専門的な作業が必要なことから、建物の大きさによっては足場代だけで数十万円〜百万円以上になる場合もあります。
「外壁を少し直したい」というケースでも負担が大きく、工事をためらう方もいるほどです。
●工期の長期化
足場の設置と解体には、それぞれ数日かかるため、実際の補修作業よりも“足場工事の方が長い”と感じる現場もあるほどです。
「早く工事を終わらせたい」という建物や店舗ではこの点が大きな課題になります。
●狭い場所や複雑な造り・形状の建物では足場が組めないことも
隣家との距離が非常に近い、道路ギリギリに建っている、建物の造りが複雑、など、足場を組むスペースが確保できない建物もあります。
●生活・営業への影響
足場で建物が覆われると、日当が当たらなくなる、ベランダが使えないなど、生活面の負担が発生し、店舗の場合は営業中であることが分かりづらく、来店に影響が出る可能性も。
このように、足場は外壁工事に必要とされる反面、さまざまな課題があり、このような背景から、「足場なしで工事できる方法を探される方が増え、無足場ロープ工法という選択肢に注目が集まっています。
近年、足場組まない工法として知られるようになってきたのが、こちらでご紹介する「無足場ロープ工法」です。
無足場ロープ工法とは、建物の屋上に専用のロープを設置し、職人がロープを操作しながら外壁面を移動して作業を行う工法で、「足場代を抑えたい」「組むスペースがない」といった理由から、検討される方が増えています。
足場を設置せずに必要な位置に直接アプローチできるため、準備にかかる負担が小さい点が特徴の無足場ロープ工法。
ここでは、「仕組み」「対応できる工事」「メリット」について順にご紹介します。
●無足場ロープ工法の仕組み
屋上に作業用ロープと安全用ロープを設置し、職人は専用ハーネスを装着して下降しながら外壁を移動します。
ロープを操作することで位置を細かく調整でき、外壁の状態や形状に合わせた作業が可能です。
●対応できる工事
無足場ロープ工法は外装の点検作業だけではなく、
・外壁補修
・タイルの点検・打診・補修
・塗装工事
・シーリング工事
・防水工事
・高所清掃電気工事(看板)
など、幅広い工事に対応できます。
●足場を組まないことで得られるメリット
・コスト削減:足場を設置する費用がかからず、総工事費を抑えやすい
・工期短縮:ロープ設置後すぐ作業に入ることができる
・狭小地・密集地にも対応:隣家との距離が近い場所や道路ギリギリの建物でも施工しやすい
・景観への影響が少ない:足場とネットで建物を覆わないため、店舗などの商業施設でも工事中の印象を損ないにくい
・防犯面の安心:足場を組まないため不審者の侵入経路になりにくく、防犯性が高まる
・安全性の向上:足場崩落の危険がなく、ロープと装備を組み合わせた高い安全性のもとで作業が可能
足場を使わずロープで行う外装工事と聞いても、イメージがつきにくく、安全面に不安に感じる方もいらっしゃいますが、実際には安全を確保する仕組みを整え、適切な準備のもとで作業が行われています。
●二重の安全確保を前提とした仕組み
無足場ロープ工法では、作業時の安全を確保するために複数のロープを併用し、万が一に備えた体制で作業を行います。
作業員の体を支える仕組みを複数確保し、落下リスクを抑える配慮がされています。
●安全確保のための専用装備
ロープ作業に使用するハーネスや器具類は、安全性を確保するために専用のものを使用します。
作業前にはすべての器具やロープの状態を確認し、問題がないことを確認してから作業を開始するよう安全管理を重視した運用が行われています。
●国際基準に基づいた管理
無足場ロープ工法は海外で長く活用されている工法です。
国際的な基準や考え方をふまえ、作業の進め方や安全管理を行いながら一定の基準に沿った形で安全性を確保しています。
━ 経験や技術力も安全性を支える大きなポイント
無足場ロープ工法は、専門的なロープ技術と経験が求められる工法です。
そのため、施工実績が豊富で、技術を持ったスタッフが在籍している会社を選ぶことが、安全性の確保につながります。
外装工事は「足場が必要」と思われがちですが、多くのケースでは無足場ロープ工法を活用することで、足場を組まずに工事を進めることができます。
足場代を抑えられるため外装工事全体のコスト削減につながり、工期も短く、狭小地にも対応できるなど、建物オーナー様にとって負担が少なく魅力的な工法です。
建物の状況に合わせて工法を柔軟に選ぶことで、外壁工事をより効率よく進めることができますので、ぜひ選択肢のひとつとしてご検討いただければと思います。
クイック株式会社では、代表自らが工程を確認し、経験にもとづく確かな判断で最適な工事をご提案いたします。
「足場を組めない」「費用を抑えたい」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
足場を使わない「無足場ロープ工法」による外壁修繕・調査の専門会社クイック株式会社
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