column
2026-01-09

外壁タイルの浮きや剥離は、見た目では分かりにくく、「まだ大丈夫」と放置されがちですが、実は落下事故や建物劣化につながる危険なサインのひとつです。
劣化が進行すると補修範囲が広がり、結果的に工事費用が増えてしまうケースも少なくありません。
また、建物の用途や規模によっては、建築基準法第12条に基づく定期報告の対象となり、外壁タイルを含む外壁の調査・報告が求められる場合もあります。
この記事では、外壁タイルに起こる浮き・剥離の劣化サインや放置するリスク、代表的な補修方法を整理したうえで、点検・補修を行う適切なタイミングについて分かりやすく解説します。
外壁タイルはパッと見た際の変化に気づきにくい外装材のため、メンテナンスを放置すると内部で経年劣化が進行し、「浮き」や「剥離」といった危険な状態になっていることがよくあります。
外壁タイルの「浮き」や「剥離」とは、タイル本体、もしくはタイルを固定している下地部分が劣化し、タイル全体が外壁に十分密着していない状態を指します。
一見すると問題がなさそうに見えても、内部では接着力が低下し、わずかな振動や風雨の影響でタイルが剥がれやすくなっているケースも少なくありません。
外壁タイルの浮きや剥離は、経年劣化をはじめ、雨水の浸入、下地モルタルの劣化、地震や交通による振動など、複数の要因によって起こります。
築年数が経っている建物では、タイル自体に異常がなくても、内部の接着層や下地の劣化がかなり進んでいることがあります。
代表的な劣化サインとして「目地部分にひび割れ」「タイルのズレや欠け」「タイルを軽く叩いた際に音が変わる」といった状態が挙げられますが、外壁、特に高い場所は目視しづらく、劣化に気がつかないまま放置されてしまうことも多いのが実情です。
浮きや剥離を放置すると、タイルが突然落下し、歩行者や車両、隣接する建物など、周辺に大きな被害を与えるおそれがあるほか、劣化が進行することで補修範囲が広がり、結果的に工事費が大きくなるケースもあります。
外壁タイルの浮きや剥離が確認された場合、劣化の程度や発生範囲に応じて補修をする必要があります。
外壁タイルの補修は事前の点検結果をもとに建物の状態に合わせて判断されるケースが一般的であり、こちらでは代表的な補修方法とそれぞれの特徴を整理します。
ピンニング補修は、浮きが生じているタイルを対象に、専用の金具を用いて目地に穴を開け、その部分から樹脂材を注入しピンで下地に固定する補修方法で、既存のタイルを撤去せずに対応できる点が特徴です。
初期段階の部分的な浮きに対して選ばれることが多く、下地の劣化が進行している場合や浮きの範囲が広い場合には向いていないケースもあります。
タイルの剥離や破損が進んでいる場合には、既存タイルを撤去し、新しいタイルに張り替える補修が行われます。
下地から全体的に一新するため、長寿命化が確実な方法である一方で、補修範囲が広がるほど費用が高くなるため、部分的な張替で済ませるのか、一定範囲をまとめて修繕するのかは、建物全体の状態を踏まえた判断にもよるでしょう。
タイル本体に大きな問題が見られなくても、目地材の劣化が原因となって浮きや剥離が発生するケースも。
目地のひび割れや欠損から雨水が浸入し、下地の劣化が進み、結果としてタイルの落下リスクが高まることもあるため、タイル補修と併せて目地の打ち直しを行うことで、外壁全体の安全性を高める意識が大切です。
外壁タイルの劣化は、目に見える症状が出る前から少しずつ進行していくことが多く、気づかないまま放置されてしまうケースも少なくありません。
浮きや剥離は内部で進み、ある日突然タイルが落下するなど、思わぬ危険につながる可能性があります。
そのため、外壁タイルは不具合が表面化してから対応するのではなく、定期的な点検によって状態を把握し、必要なタイミングで補修を行うことが重要です。
外壁タイルの点検を考える目安としては、築10年前後を迎えた建物、これまで外壁タイルの点検を行ったことがない場合、又は前回の点検から5年以上が経過しているような場合は、一度状態を確認しておきましょう。
また、目地のひび割れやタイルのズレなども劣化が進行しているサインですので、点検を行うと安心です。
外壁タイルの浮きや剥離は、高い位置では確認しづらく、地上からの目視だけでは判断が難しいことも多いため、専門的な点検によって外壁全体の状態を確認し、補修が必要かどうかを見極めることが非常に大切です。
※建物の用途や規模によっては、建築基準法第12条に基づく定期的な外壁調査が求められる場合もあり、外壁点検は建物管理の一環として位置づけられているため注意が必要です。
外壁タイルの点検や補修は、必ずしも「足場を組まないと行えない」というわけではありません。
建物の条件によっては、足場を設置せずに、必要な範囲を確認しながら「無足場ロープ工法」によって、点検や部分的な補修を進められる場合もあります。
無足場工法を取り入れるメリットとしては、準備や工期、費用の負担を抑えながら、外壁の状態を早めに確認しやすくなる点が挙げられます。
外壁タイルの補修を検討する際は、点検方法の一つとして無足場工法も視野に入れ、建物に合った進め方を検討することをおすすめします。
外壁タイルの浮きや剥離は、そもそも気づきづらく、気づいたとしても「いつか直せばいい」と後回しにされがちですが、そろそろ…と思った頃には劣化が進み、補修範囲が広がってしまっている事も。
特に高所は状態を確認しづらく、劣化状況が見えないまま時間だけが経過してしまうケースも少なくありません。
だからこそ大切なのは、「今すぐ工事をするかどうか」ではなく、「今の状態を正しく知る」こと。
点検によって現状を把握できれば、建物が抱えているリスクを認識し、補修の要否や進め方を落ち着いて検討していくことができます。
クイック株式会社では、建物の条件や周辺環境を確認したうえで、足場を組む場合・組まない場合の両方を比較し、無理のない点検・補修方法をご提案しています。
外壁タイルの状態が少しでも気になる場合は、まずは点検からご検討・ご相談ください。
足場を使わない「無足場ロープ工法」による外壁修繕・調査の専門会社クイック株式会社
〒154-0017
東京都世田谷区世田谷1丁目30番地8 ビラ81 2F
TEL: 0120-300-569平日~土曜日 8:30~19:00