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外壁塗装の見積りが高い理由は足場?無足場工法との費用差を解説

#塗装工事

2025-12-26

外壁塗装の見積りを見て、「思っていたより高い」と感じたことはありませんか。
その理由のひとつとして、意外と大きな割合を占めているのが「足場代」です。外壁塗装では足場を組むことが一般的なため、工事費とは別に足場代としてまとまった金額が必要となるケースも少なくありません。
一方で近年は、足場を組まずに行う「無足場ロープ工法」という選択肢も広がりつつあります。条件が合えば、足場代を抑え、工期を短縮しながら外壁塗装を行うことも可能です。
今回の記事では、外壁塗装の費用内訳を整理しながら、足場あり・なしでどれくらい費用差が出るのかを比較し、無足場工法がコストダウンにつながる理由をわかりやすく解説します。

外壁塗装の見積りが高いと感じる ~その費用内訳について~

外壁塗装の見積りを見て、「思っていたより高い」と感じた方も多いのではないでしょうか。

実際に、外壁塗装の費用は大きく分けると、「塗装作業にかかる費用」と「工事を行うための準備や付帯作業にかかる費用」の2つから構成されています。

「塗装作業にかかる費用」には、高圧洗浄、下地処理、下塗り・中塗り・上塗り、塗料代などが含まれ、これらは外壁の面積や劣化状況、使用する塗料の種類によって金額が変わるため、想定しやすい項目です。

一方で、見積りの中でも多くの割合を占めるのが「工事を行うための準備や付帯作業にかかる費用」で、その中でも、“足場工事代”の金額が比較的高い傾向にあります。

外壁塗装では、職人が安全に作業を行うために足場を組む費用が見積りに含まれてることがほとんどですが、足場材の運搬、組み立て、解体といった工程が必要で、そのための人件費や作業時間が必要で、建物の大きさや立地条件によっては、足場代だけで数十万円以上になることも珍しくありません。
このように、外壁塗装の見積りが高く感じられる大きな要因は、この足場費用にあるケースが多いのが実情です。

そしてここで知っておきたいのが、「外壁塗装=必ず足場が必要とは限らない」という点です。
建物の条件や工事内容によっては、足場を組まずに塗装を行える場合もあります。

次の目次では、足場を組む場合と組まない場合で、外壁塗装の費用にどれほどの差が出るのかを、具体的に比較しながら解説していきます。

足場あり・なしでどれくらい違う?外壁塗装の費用差を比較

外壁塗装の費用に大きく影響するのが、足場を組むかどうかです。
同じ塗装工事であっても、足場の有無によって見積りの総額が変わるケースは少なくありません。

●足場を組む場合
足場材の運搬・組み立て・解体といった工程が必要となり、その分の人件費や作業日数が見積りに反映されます。建物の規模や立地条件によって差はありますが、外壁面積がある程度ある建物では、足場費用が見積り全体の中でも大きな割合を占めることがあります。

●足場を組まない場合(無足場ロープ工法)
一方で、無足場ロープ工法を採用した場合は、足場を設置しないため、足場工事にかかる費用が発生しません。
屋上からロープを使って作業を行うことで、足場設置や解体に必要な工程を省くことができ、工事全体のコストを抑えやすくなります。

では実際に、小規模ビル(3~4階建て・外壁面積約600㎡)を想定し、
足場工法とロープアクセス工法の費用感を比較した参考例を表でご紹介します。

 

工法 単価(1㎡あたり) 外壁面積600㎡の場合の費用目安
無足場ロープ工法 300円~700円 約180,000円~420,000円
足場工法 700円~1,300円 約420,000円~780,000円

▲塗装費用を除いた「足場に関わる費用部分」の目安

 

このように、同じ外壁面積で比較した場合、足場を「組む」「組まない」の違いによって総工費に差が出るケースがあり、条件によっては数十万円もの差が生じることもあります。

ただ、無足場であれば必ず安くなるわけではありません。
建物の高さや形状、作業範囲によっては、足場を組んだほうが効率的な場合もありますので、建物の条件と工事内容をふまえ、足場あり・なしを比較したうえで判断することが大切です。

足場を組まない「無足場」外壁塗装でコストダウンを狙おう

先ほどの目次で比較例としてご紹介した「無足場ロープ工法」は、外壁塗装のコストを抑えられる工法として有効な選択肢ですが、コストダウンを狙いやすいケースと、注意して検討したいケースがありますので、その判断ポイントについてご紹介します。

 

■無足場ロープ工法でコストダウンを狙いやすいケース
無足場ロープ工法が向いている(コストダウンを狙いやすいケース)は以下のような条件です。
・小規模ビルや中低層の建物
・外壁の一部塗装や区画ごとの塗装工事
・足場を組むためのスペースが確保しづらい建物
・道路や隣地との距離が近く、足場設置に制約がある立地

このような建物では、足場を組むための準備や調整に手間がかかりやすく、無足場ロープ工法を採用することで、足場にかかる工数が不要となりコストを抑えやすくなります。
また、足場設置・解体分の作業期間が短縮できる点も、オーナー様にとってはメリットといえます。

 

■足場を組んだほうが良いと思われるケース
たとえば、
・建物全体を一度に塗り替える全面塗装
・作業範囲が広く、長期間にわたる工事
・より精密な作業が求められる工事

といった場合は、作業効率や安定性といった施工管理の面で足場を組む方が合理的な場合もあります。
「無足場だから安い」「足場があるから高い」ではなく、建物の条件や工事内容に応じて、最適な工法を選ぶことが重要です。

まとめ

これまで外壁塗装は「足場を組むのが当たり前」と思われてきましたが、条件が合えば、無足場ロープ工法によって足場を組まずに工事を進めることができ、コストや工期を抑えられるケースも多くあります。
足場代が不要になることで見積りの総額が大きく変わることもあり、外壁塗装の新たな選択肢として知っておく価値のある工法です。

クイック株式会社では、代表自らが現地を確認し、建物の状況をふまえたうえで、足場あり・足場なしのいずれか最適な方法をご提案しています。
工事内容に応じてしっかりと足場を組んで進めることも可能ですので、外壁塗装をご検討の際は、「無足場でできるかどうか」「足場を組んだ方がよいか」、色々な可能性についてお気軽にご相談ください。

足場を使わない「無足場ロープ工法」による外壁修繕・調査の専門会社クイック株式会社

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